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【これを読めば完全理解】工務店とハウスメーカーの特徴と違い

2021年12月26日edoken

家作り


マイホームを建てる時、大半の人が「工務店とハウスメーカー、どちらに頼むか」で悩むと思います。

この問題で悩む人は、「ハウスメーカーが有名な大手の会社だっていうことは知ってるけど、実際工務店と何がどう違うのか分からない」という人がほとんどだと思います。なので今回の記事では「工務店とハウスメーカーの特徴と、その違い」について解説しようと思います。

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▼この記事を読んでわかること!
・工務店とハウスメーカーの特徴
・工務店とハウスメーカーそれぞれの強み
・自分の理想の家作りに適している会社
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目次
❶工務店の特徴
❷ハウスメーカーの特徴
❸工務店とハウスメーカーそれぞれの比較
❹どっちがオススメか

❶工務店の特徴


工務店とは工事全体に責任を持ち、工事に関わる職人の手配や管理をする業者のことです。工務店はハウスメーカーよりも特定のエリアを対象とし、地域密着型で営業を行なっている会社が多いです。

会社の規模や営業のスタイルはさまざまで、社長と職人で構成される昔ながらの小さな工務店の他にも、規模が大きく着工棟数の多い工務店、フランチャイズ加盟店の工務店などあります。会社によって得意な工法やデザインは違いますが、間取りやデザインの自由度が高いという点も特徴です。ハウスメーカーでは実現できない間取りも、工務店なら実現できることがあります。

❷ハウスメーカーの特徴


ハウスメーカーとは独自のブランドを全国規模で展開しているような大きな会社を指します。

全国に支社や支店があり、対応エリアが広いです。積水ハウス、大和ハウス、ミサワホーム等の、CMでよく聞く会社が該当します。仕様や規格が統一化されているので工期が短くスムーズに進み、商品やサービスも一定の品質が保たれているため安心感も高いです。

安定した経営基盤でアフターフォローも充実しています。住宅展示場が完備されていてモデルハウスで、実際の家を見学することができるのも特徴です。

❸工務店とハウスメーカーそれぞれの比較


①コストや価格面
②住宅プランの作り方
③施工の精度
④工期の長さ
⑤アフターメンテナンス体制

上記5つの項目の比較を、順番に解説していきます。

❸-①コストや価格面

同じ土地に同じ家を建てる場合、安く済む可能性が高いのは工務店です。大手ハウスメーカーの強みは、建材や企画の共通化・大量生産によって原価コストを抑えられる点。ですがそこには落とし穴があります。

ハウスメーカーは工務店に比べ、技術開発や広告費に莫大なコストを掛けています。建築費用だけを見ると、安いかもしれません。ですが建築には直接関係しない無駄なコストが上乗せされるので、結果的に工務店のほうが安く済むケースが多いです。

❸-②住宅プランの作り方

自由設計対応のハウスメーカーもありますが、プラン集から間取り、建材、設備を選び、組合わせるだけの会社がほとんどです。ハウスメーカーや中堅ビルダーと呼ばれている地元でも大きな工務店は、建物を規格化しています。

車を買うことをイメージするとわかりやすいです。ある程度の形が決まっていて、グレードを選んだり、オプションを追加することはできますが、イチから作り上げることはできませんよね。「建物を規格化している」というのはそんなイメージです。この場合、デザインの自由度は低く、規格外の注文住宅を建てると割高になってしまいます。

一方、工務店の場合は、自由にプランを考えられます。細部にまでこだわった家づくりを目指すのであれば、自由設計で対応可能な工務店の方が良いです。

工務店は一つ一つの建物をイチから作り上げるので、法律の都合上できないことはありますが、それをクリアしていれば間取りを自由に設計することができます。自由に決められる分、決めることが多くなるのはデメリットかもしれません。ですが、その分世界で1つだけの家が完成するので、出来上がったときの達成感や喜びはとても大きなものになります。デザインセンスや得意な施工は会社ごとに違うので、HPで施工事例などをチェックしておきましょう。

❸-③施工の精度


品質が均一なのはハウスメーカーのほうです。ハウスメーカーの場合、仕上がりを均一にするために、建築資材の加工をほとんど工場で終わらせています。材料のほとんどを工場で作って運び、現地で組み立てるという家の建て方です。ある程度規格が決まった家を建てるので、作り方も似ていて品質は一定のため安心感があります。

一方、加工の多くを現場で行う工務店の場合は大工の腕によって当たり外れが多く、施工の精度は一定とはいえないのが現状です。工務店の家作りは1つずつ手作りです。そのため、作る大工によって品質にばらつきが出ます。工務店に依頼する際には、利用者の口コミなどを調べて、大工の腕の評判についてもチェックしておくほうがいいでしょう。

❸-④工期の長さ


ハウスメーカーのほうが工期は短く済むケースが多いです。ハウスメーカーが短期間で家を建築できるのは、建築資材の調達から施工までの流れがマニュアル化されていて、効率的に進められるからです。

一方、工務店は、1名程度の大工が現場で作業を行うことが多いです。現場で資材の加工をするところから始まりますし、住宅の規模やプランの複雑さによっても工期は大きく変わってきます。一般的に、ハウスメーカーで3.5ヶ月〜4ヶ月かかる工事は、工務店であれば4ヶ月〜5ヶ月くらいかかると見ておいた方が良いです。

❸-⑤アフターメンテナンス体制


工務店とハウスメーカーのアフターサービスには、どちらにも良い点・悪い点があります。安心できる場合が多いのはハウスメーカーです。

工務店より規模が大きいため経営基盤が安定しており、倒産によるアフターサービスが利用できなくなるリスクも低いです。定期点検や無料修理期間などの制度も整備されており、マニュアルに沿った標準的な対応も期待できます。中でも自社運営でメンテナンスを行っている会社がオススメです。

ただ、地域密着型の工務店に、困ったときにすぐに駆けつけるなど、メンテナンスの手厚さを強みにしている会社もあります。それに加え規模が小さいので顧客ひとりひとりにまで、きめ細かなサービスやアフターフォローを実施していることが多いです。自社でアフターメンテナンスをしているか、どんな体制か、点検内容・期間などを依頼する際に必ず確認をしましょう。

❹どっちがオススメか


ハウスメーカーと工務店のどちらを選ぶべきかは、その人次第になります。両者にそれぞれメリットとデメリットがあるうえ、なにを優先するのかでも業者に求めるものが違ってきます。

安心や保証内容、ブランド力などを重視するのなら、しっかりした経営母体を持つハウスメーカーがオススメ。できるだけ安く家を建てたい、フルオーダーで自由なデザインの家を建てたいなどの希望があるのなら、工務店のほうがオススメです。

まとめ

①コストや価格面
工務店のほうが安く済むケースが多い。
②住宅プランの作り方
ハウスメーカーはプラン集から間取り、建材、設備を選び、組合わせるだけの会社がほとんど。
工務店は自由にプランを考えられ、細部にまでこだわった家づくりを目指せる。
③施工の精度
ハウスメーカーのほうが品質は均一。工務店は大工の腕によります。
④工期の長さ
ハウスメーカーのほうが工期は短く済む。
⑤アフターメンテナンス体制
ハウスメーカーのほうがアフターメンテナンスも安心できる。
工務店は困った時にすぐに駆けつけるなど、メンテナンスが手厚い所が多い。

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