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【2021年】太陽光発電を導入するメリットはあるのか

2021年12月25日edoken

家作り

現在2021年の売電価格は、10年前と比べるとだいぶ下がっています。売電単価が最も高かった2010年前後は48~42円/kwでしたが、2021年は売電単価は19円/kwと半分程度になっています。

そんな「売電価格が下落している太陽光発電」を導入するべきかどうかについてや、導入しない方が良いケースなどを今回の記事で深掘っていきたいと思います。

結論から言うと「太陽光発電は設置した方が良い」です。ただ、どんな家庭も導入した方が良いという訳ではありません。「導入したのに、ぜんぜん発電できなくて失敗した」なんてことが無い様に、しっかり知識を付けておきましょう。

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▼この記事を読んでわかること!
・2021年以降に太陽光発電を導入するメリット
・太陽光発電を導入しない方が良いケース
・1年間で得られる売電収入
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目次
❶高くなってきている電気代の買電を減らせる
❷少ない額ではあるが毎月収入が入る
❸災害や停電時に強くなれる
❹太陽光発電を導入しない方が良いケース

2021年以降でも太陽光発電を導入した方が良い理由は3つあります。

・高くなってきている電気代の買電を減らすことができる
・少ない額ではあるが毎月収入が入る
・災害や停電時に強くなれる

上記の3つです。1つずつ解説します。

【太陽光発電導入のメリット❶】高くなってきている電気代の買電を減らせる

電気代は年々上がって来ています。太陽光発電を設置することで、「高くなってきている電気代の買電を減らすことができる」のが大きなメリットです。深夜電力はお得というイメージがある方もいると思いますが、実はこの深夜電力も値上げされてきています。

深夜電力は2009年以前は7円前後でした。そこから2009年頃からは9円前後、2012年前後に12~13円前後の単価に推移しています。そして2021年現在は、新規での時間帯別契約では16円前後です。

20年前と比較すると、2倍ぐらいになっており値上げ率は非常に高いです。そして今後もまだまだ電気代は上がって行くと予想されています。

2009年以前~2010年頃は、「売電で儲ける投資的な意味合い」が高い商品でした。現在は売電価格も下がって来て、表面的には魅力が薄くなっているように勘違いを起こしやすいです。ですが、現在の太陽光発電のの魅力は「売電で儲けること」ではなく、「高くなってきている電気代を買わなくても済む」という部分です。今後もどんどん電気代が上がっていく可能性が高いので、ますますこのメリットは大きくなると思います。

【太陽光発電導入のメリット❷】少ない額ではあるが毎月収入が入る

パナソニックのサイトにある計算ソフトを使って、計算してみました。

地域は千葉で、現在の光熱費平均20,000円(電気12,000円・ガス8,000円)の4人家族で、5kWhの太陽光発電を設置したときの効果です。年間で売電と自家消費を含めて140920円の効果があり、この効果が10年間、国から保証されています。

現在は、以前と比べて売電単価は下落してきていますが、それに比例して太陽光発電システム自体の設置費用も下がっています。

売電単価が最も高かった48円~42円/kWの約2010年前後は、太陽光発電の設置金額はkWhあたり約50~60万円という金額でした。5kWh設置すると約250万円~300万円のコストがかかっていました。

対して2021年の売電単価は19円と半分程度になっていますが、設置金額もkWhあたり約25~30万円という金額です。5kWh設置すると約125万円~150万円というのが相場です。

5kWh設置すると、上記の試算では毎月約500kWhの発電量があります。
昼間の在宅状況により大きく異なりますが、例えば35%を自家消費して残り65%を売電したとします。(平均的には30%前後が自家消費と言われています)

残り65%の325kWh売電したとすると、単価が19円の場合、月に6,175円の臨時収入が入ることになります。年間にすると74,100円の収入です。10年間で計算すると約74万円です。結構大きいですよね。

昔は「売電単価が高く、太陽光発電の設置金額も高かった」です。現在は「売電単価は下がったが、太陽光発電の設置金額も安く」なっています。高くなってきている電気の買電を減らせることが出来るので、太陽光発電導入の意義は上がって来ていると言えます。

【太陽光発電導入のメリット❸】災害や停電時に強くなれる

太陽光発電は、晴れていれば発電が可能なことから、停電対策としても注目が高いです。

台風や地震で停電になった際「自立運転」に切り替えることにより、パワーコンディショナーから直接電気を取り出すことができます。自立運転で切り替えた時、パワーコンディショナーから使える電気は、最大でも100V・1500Wまでと限られています。

・液晶テレビ:150~500W
・携帯の充電:5~10W
・ノートPC:50~150W
・デスクトップPC:150~300W
・無線LANアダプター:10W
・冷蔵庫:150~500W
・洗濯機:500~800W
・掃除機:1000W
・炊飯器:600W~1200W
・エアコン:100~1000W
・コタツ:500W
・ドライヤー:1000W

上記の様な電化製品のの合計が1500Wを超えなければ、同時に使用できます。ただ、晴れていることが前提になりますので、曇ったりすると急に出力が落ちて使えなくなることもあります。この点はしっかり頭に入れておきましょう。

蓄電池を一緒に導入すればより災害時に強くなります。普段の発電で余った電気をためておけば、停電時で天気の悪い時や、夜などでも電気が使えうようになります。

太陽光発電を導入することで、台風や地震によって停電した際に、最低限使いたい家電機器を使ったり充電することが出来ます。それに電気の復旧がいつになるか分からない状態で、生活するのは精神的にも厳しいと思います。太陽光発電があれば、復旧メドが立たなくても太陽さえ出ていれば電気は使えますし、なにより安心感が違います。

なので災害時にも強いという点からも、導入するメリットは大きいと思います。

❹太陽光発電を導入しない方が良いケース

上記までの内容で「太陽光発電を導入した方が良い」と書きましたが、導入しない方が良いケースもあります。下記の3つが導入しないほう方が良いケースです。

①屋根が北側を向いている、屋根の形が特殊、小さい
②家の前、または近くに大きな建物等があり、一日中屋根に日が当たらない
③ほとんど家にいない

①屋根が北側を向いている、屋根の形が特殊、小さい

太陽光発電は日光で発電するシステムなので、日射量が多いほど発電量が多くなります。日射を多く受けるには発電パネルの向きと角度がポイントで、日当たりの悪い真北の場合は発電量が大幅に下がります。そのため、もっとも発電量が多い南側を100%とすると、真北の場合はその65~66%の発電量に留まります。特に北側設置だと、「光害」問題にも発展することもあります。

ただ現在の太陽光発電のメーカーでは、原則的に発電パネルの北側設置を禁止しているところも多くなっています。

②家の前、または近くに大きな建物等があり、一日中屋根に日が当たらない

立地や周辺環境によって、屋根に日が当たらない家もあると思います。日光が当たらないとそもそも発電しないので、導入する意味がないです。そして自分が建てる土地の周辺で、今後大きな建物が建てられる可能性がないか確認しておきましょう。用途地域を確認することで、どんな建物が建つ可能性があるのか調べられます。

また、日照時間が短い地域では、発電量が少なくなってしまうので設置には向いていないです。発電量が少ないと節約できる電気代や売電収入に対して、維持費や導入費が上回ってしまうため、損をしてしまいます。

③ほとんど家にいない

ほとんど家にいない方など電気を使う機会があまり無い方は、設置してもあまり利益を得られないかもしれません。
先程も言った通り現在の売電価格は低いです。日々値段が上がっている電気を買わなくて済むことが、現在の太陽光発電導入のメリットです。

それに対してほとんど家にいない人の場合、日中で発電した電気は売電して、夜は高くなっている電気代を買電して生活することになります。売電する為に導入するメリットは薄いですし、夜は自家発電できないのであまり恩恵が感じられないかもしれません。

これら3つの条件に当てはまる方は、導入するメリットがほとんど得られないと思いまので、しっかり考えるようにしましょう。

▼まとめ
❶高くなってきている電気代の買電を減らせる
高くなってきている電気代の買電を減らすことができるのは大きなメリットです。
❷少ない額ではあるが毎月収入が入る
光熱費平均20,000円(電気12,000円・ガス8,000円)の4人家族で、5kWhの太陽光発電を設置した時、年間で約74,100円の収入が入ります。
❸災害や停電時に強くなれる
台風や地震によって停電した際に、最低限使いたい家電機器を使ったり充電することが出来ます。
❹太陽光発電を導入しない方が良いケース
屋根の向き、形が悪い
一日中屋根に日が当たらない
ほとんど家にいない

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