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【日本の一戸建ての約9割が木造住宅】木造住宅のメリットとデメリットを解説

2022年1月11日edoken

家作り

木造住宅とはその名のとおり、建材に木材を使用した住宅のことで、日本では古くから用いられてきた主要な建築構造です。日本の気候と風土に適していて、日本の一戸建て住宅の約9割を占めています。そんな木造住宅の特徴と、メリットデメリットを今回の記事で解説していこうと思います。

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▼この記事を読んでわかること!
・木造住宅の特徴
・木造住宅の工法の種類
・木造住宅のメリットデメリット
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目次
❶木造住宅の特徴
❷木造住宅の工法
❸木造住宅のメリット
❹木造住宅のデメリット

❶木造住宅の特徴


主要な構造部分が木材で構成されています。鉄骨や鉄筋コンクリートと比べて軽量で加工もしやすいので、施工がしやすく、建築コストを抑えることができ、工期も短め。間取りの変更をともなうリフォームもしやすいです。また、熱伝導率が低く断熱性に優れていること、自然素材のため吸湿性が高いことも特徴。室内を快適な状態に保ちます。

❷木造住宅の工法


木造住宅の構造は大きく分けると2つに分かれます。「木造軸組工法」と「木造壁式工法(ツーバイフォー)」の2つです。

木造軸組工法

コンクリートの基礎に柱を立て、そこに梁を組み合わせてフレーム状の骨組みをつくり、壁や屋根などを取り付けて建築していく工法。柱と梁でつくられる枠の中に「筋交い」と呼ばれるX字状の建材を入れることで補強し、「耐力壁」を設けます。この耐力壁を適切に配置することで、高耐震・高耐久を実現することもできます。各部材の接合部は金物を使って接合されており、この金物の種類や質によって、耐震性や耐久性に差が出てきます。日本で昔から使われている工法で、在来工法とも呼ばれています。

木造壁式工法(ツーバイフォー)

枠組壁工法は枠材に面材を緊結させ「壁」をつくり、その壁を組み合わせて家をつくりあげる工法です。在来工法が「線」で建物を支えていたのに対して枠組壁工法は「面」で支えているイメージです。細かく決められた基準の中で壁を配置して造り上げていくため、高い耐震性と耐火性の備わった家を短期間で完成させることが出来ます。ツーバイフォーと呼ばれる2インチ×4インチの角材で作られた枠材にパネルを緊結させて壁や床を作る工法が代表的な枠組壁工法のひとつです。

❸木造住宅のメリット

建築コストが抑えられる

木造住宅の場合、鉄骨構造や鉄筋コンクリート造の住宅に比べて材料費が安価のため、建築コストを抑えられます。それに木材を使用して構造体をつくるので、基礎工事にあまり手間がかからないことも要因の一つです。

調湿効果がある

室内の空気が乾燥すると、木材中に蓄えていた水分を空気中に放出し、乾燥をやわらげてくれます。逆に湿気の多い時季は、空気中の水分を木材が吸い込み、湿気を緩和してくれます。その結果結露やカビの発生を抑えることができ、生活環境を快適にします。

断熱性に優れている

木材は鉄に比べて熱を通しにくく、断熱性が高いというメリットがあります。鉄骨住宅や、外気の温度変化の影響を受けやすいコンクリート造の住宅に比べて、構造自体の断熱性は木造住宅が一番です。木造は外気温が室内に入り込むのを防ぎ、暑い夏も寒い冬も快適に過ごすことができます。

設計の自由度が比較的高い

木造建築は、基礎や柱によって強度をつけて屋根を支える構造です。構造上必要な部分さえ確保していれば、それ以外の部分は思い通りに設計しやすく、希望通りの間取りに仕上げられます。

リフォームがしやすい

鉄骨系の住宅は、壁の配置で構造が決まってしまう場合が多いです。ぞれに、鉄骨の現場加工は労力を考えても簡単ではありません。その点、木造なら柱や梁、そして筋かいを残せば変更が出来るので、リフォームもしやすいです。木材の加工は鉄骨に比べて容易な点も重要なポイントです。

❹木造住宅のデメリット

鉄筋系に比べて強度や耐久性が低い

大きなデメリットとして挙げられるのが強度や耐久性の問題です。高い耐久性を誇る鉄骨系の住宅に比べると、木造住宅は強度が低く、耐震面や耐久性も低いといわれています。しかし、建築基準法の新耐震基準によると、「住宅を建築する際、構造種別や工法に関係なく、震度6強~7に達する程度の大規模地震でも倒壊・崩壊するおそれのない建築物とするように」と定められています。なので木造でも十分な耐震性を備えることができます。

白アリなどの害虫被害を受ける

天然の木材を構造体に用いるので、シロアリなどの害虫被害を受けることがあります。定期的な防蟻(ぼうぎ)点検や薬剤散布など、日頃からメンテナンスを行い、構造体へ侵食させないための対策を取っていくことが重要です。

品質や仕上がりにばらつきが出やすい

木材の管理体制によって品質が変わるほか、建築現場では職人が木材を加工する場合もあります。施工会社の方針や職人の腕が仕上がりに大きく影響するので、施工会社や職人選びに気をつけ、工事期間中から積極的に現場へ足を運ぶ様にしましょう。

まとめ

木造住宅のメリット
-建築コストが抑えられる
-調湿効果がある
-断熱性に優れている
-設計の自由度が比較的高い
-リフォームがしやすい

木造住宅のデメリット
-鉄筋系に比べて強度や耐久性が低い
-白アリなどの害虫被害を受ける
-品質や仕上がりにばらつきが出やすい

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